2019年10月12日~13日の台風19号の被害の詳細が日を追うごとに明らかになっております。想像を絶する被害の様子にショックを受けておりますが、各地で亡くなられた方にご冥福をお祈り致します。また被害にあわれた方にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。また罹災地域内外ともに今後の天候と状況の変化にも十分にご注意してお過ごし頂けたらと思います。

北陸新幹線の状況については過去2回にわたり予測記事を書きました。

2019年台風19号の鉄道被害と、北陸新幹線の復旧要件を考える
被災した北陸新幹線の営業面への影響を考える

そこで想定していた状況に対するJR東日本の方向性が分かる情報が一部出ていました。

北陸新幹線ではJR東のE7系が19編成、JR西のW7系が11編成を運用中。このうち長野車両センターで浸水したのはE7系8編成とW7系2編成だ。詳細を調査した上での判断となるが「おそらく廃車となる可能性が高い」(JR東幹部)という。仮に修理ができても、現地での分解や車両の陸送などに相当の時間がかかるとみられる。

(中略)

 JR東は運用の効率化を狙い、新幹線系統ごとに車種の統一を進めており、3月からE7系を上越新幹線にも投入を始めた。20年度までに11編成を順次投入して、2階建てのE4系を置き換える予定にしていた。緊急対策として「E4系を延命させ、上越新幹線用のE7系を転用する方向で検討を進める」(JR東幹部)という。

「北陸新幹線」年内に全面回復へ、JR東日本が緊急対策 , ニュースイッチ 日刊工業新聞(引用:2019/10/18)

被災車両の修繕ができないことも前提とした対応を検討しているということで、上越新幹線分のE7系の充当を見込んでいるようです。やはりE4系とE2系の延命ということになりそうです。

それでも記事冒頭にあるように、年内でのほぼ完全復旧を目指すとのことです。

JR東日本は台風19号で被災した北陸新幹線について、繁忙期となる年末までに従来同等の輸送力回復を目指す。

「北陸新幹線」年内に全面回復へ、JR東日本が緊急対策 , ニュースイッチ 日刊工業新聞(引用:2019/10/18)

また地上設備、特に検査設備に関してはJR西日本側にある設備を使用するようです。

長野車両センターでは当分、車両検査を対応できないことから、JR西の白山総合車両所(石川県白山市)にも協力を仰ぐ。すでに両社が連携して対応することを確認した。

「北陸新幹線」年内に全面回復へ、JR東日本が緊急対策 , ニュースイッチ 日刊工業新聞(引用:2019/10/18)

筆者としては場合によってはE7系の他線区の車両センターへの検査入場もあり得るかと思いましたが、どうやらそこまでの検討は現時点ではされていないようです。今後検査入場が重なるようなケースが発生すればあるかもしれませんが。

今後どのような状況が判明するか分かりませんが、いずれにせよ、軌道に乗ってきた北陸新幹線の立場を維持するためにもぜひ実現してほしいと思います。

今回の北陸新幹線の事例は被災後の復旧プロセスのケースとして、継続して情報を収集しようと思います。今後は不定期となり、またリアルタイムでの発信はできないかもしれませんが、何らかの形で情報がまとまり次第記事化する予定でおります。

著者プロフィール

Takahiro Yoshida
Takahiro Yoshida株式会社コルプ代表 / QA+編集長 Founder & CEO, QUALP Inc. / Editor-in-Chief, QA+
2008年より精密機器メーカにて民生機器の製品開発における品質保証業務に従事。機械部品を中心としたハードウェアの保証業務5年、機器に搭載するファームウェアの品質保証を4.5年経験。設計部門と連携した開発プロセスからの品質向上、量産を見越した品質構築を実現する。ハードウェア経験も活かしつつソフトウェアの品質向上を実現し、開発会社と連携した担当機種で不具合の低減を達成。
2018年に株式会社コルプを設立、代表取締役就任。写真・映像などのPRコンテンツの製作と品質保証を中心とした業務改善で中小企業を支援。潜在的不良リスクの低減から不測のコスト増に対応できる組織構造の構築にノウハウを持つ。YouTubeチャンネル運用支援では顧客が自立してチャンネルを運用できるよう育成まで行う。業務改善支援では中小企業の30代中堅社員の業務管理方法の改善指導をした上、業務標準化を進めるなど管理面に関する支援を行う。
「判断と構造で、未来に舵を切る人のためのメディア」QA+を立上げ、編集長として各種コンテンツの製作・ディレクションを行う。

\ 最新情報をチェック /