工程を組むということ、製造条件の4M – YouTubeより

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生産する、一品ごとにやるのか実際に量産をするのかとやり方はいろいろあるのありますが、 実際の商品を生産製品は生産するっていうことに関してどういうことなのか、とかどういうことが必要なのかなという点について、概要としてご説明しようかなと思います。

一般の方や業界外の方が工場見学などに行って説明を受けられても、なぜその様な形になってるのかなど見えにくい部分があると思います。その様な点において製造業をはじめとした物を作る仕事をしてる人はどの様に考えてやっているのかというようなことをご理解頂いたらいいのではないかと思いこの話をしております。異なる現場にお勤めの方であれば、もしかしたら参考にして頂ける部分もあるのかなと思います。

製造する上で重要な「標準化」

製品・商品を生産するとはどういうことかという事についてです。工場などでその品物を作ってる 実際生産ラインに乗って流れてきて順番に 部品がついて行って最終的に製品が出来上がるというようなところをイメージされると思います。そういう生産形態の中でどの様なパターンがあるかというと、1つは量産工程を組むというパターン、常に製品は流動している、つまり何かしら作っているという状態のところが多いと思います。もう一つは一品ごと、受注生産形に近いですが、注文が入ったら一個作るという生産形態をとる企業もあると思います。大きく言えばこの2つのパターンに分かれると思います。

製品を作る上で、量産でも一品生産でも大事なこととして標準化があげられます。標準化とはある製品を製造する上で必要なやり方などの要素を決めておくことを言います。その時に必要な物、決めておかなければいけない事がいくつかあります。

製造する時に必要な「製造条件」

まずはやり方を決めるということが必要です。例えば料理をするときにレシピが決まってないということはあんまりないと思います。知らない人であればレシピサイトを見てその作り方を確認して料理を作ろうとするでしょう。そのくらいやり方が決まっているということが重要なポイントです。

やり方が決まると次に決まるのは材料です。そのレシピを作るのにどの材料が必要かということが、やり方・つくり方を決めると分かります。更にその材料によっては必要な作業というのが発生します。

その次に決まるのが道具です。レシピに必要な材料が集まったらどの道具を使って調理しますか?という点がポイントになります。これが工場になると必要になる設備(生産設備)や工具が分かってきます。例えば大きい工場へ行って工場見学させてもらうと、たくさん商品を作るラインが動いていたりします。その中で作る商品によってラインの構成や使用している設備が変わってきます。ラインごとに作るものが違い、作る設備が違い、つくり方が違うということになります。

最後に考えなければいけないのは「その作業をする人」です。やり方が決まったら、道具を使って材料を調理(加工などの作業)を実行する人が必要です。例えばやり方を知らない方がいきなり工場に連れていかれて、「この製品を作ってください」と言われてもできませんし、同じ会社の人でも新しくその製品の製造の担当になったり、生産設備のオペレーションを担当することになったら、その製品のことやその設備、業務の事を学び、習熟する時間・期間を作ります。

これが標準化のポイントです。この話の以下の4つのポイントを覚えておく必要があります。

  • やり方(Method)
  • 材料(Material)
  • 設備(Machine)
  • 人(Man)

この4つのポイントを頭文字をとって4Mと言ったりします。必要なところを満たしているかというのを気にするポイントであり、製造した時のばらつきが出た時にこの4つがまず確認する起点になったりと、その他にも確認するべきポイントはありますが、まずこの4つを確認するというのが最初のアプローチになります。

人が変わればやり方が微妙に変わるかも知れないし、材料が変わったら加工の仕方が変わるかも知れない。設備が変わったらその新しい設備の使い方に合わせてないと実はちゃんとできてなかったみたいなことがおこるかも知れません。そのためにその4つが、やり方が決まったと考える軸になります。

製造品質と製造条件

量産する、つまりたくさん作るのか、一品だけ作るならそれはそれで、その品質のばらつきを抑えていくということが物を作る上での重要なポイントになります。

その物を作る上で品質が安定していることが出荷ができるかどうか、要するに作った時の品質が安定してるか、顧客はどれを買っても困らないようになっているかが決まります。「この日に作ったものだったら大丈夫だけどその前の日に作った製品を買ったお客さんはちょっと困るかもね」というようなことがあったら問題なのです。

顧客やユーザはある商品があったらその商品が持ってる機能や性能に期待してお金を払います。つまりその商品が持ってる品質というのは安定していることが商品を市場に供給するという意味です。 というわけでその商品も品質も安定を図ると言うところでやり方を決める標準化が重要で、その標準化を実施した上で工場は動いています。

https://youtu.be/GDKsFBzSMPc
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