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4月ですので、今回はちょっとだけ新入社員のみなさんのお役に立てそうなお話をします。

筆者の新人時代の話ですが、研修期間(一応それなりの規模の企業にいたので新人研修がありました)も終わって職場にいる時間が長くなると雑用から任せ始めるのはどこの職場でもある話だと思います。

ある程度慣れてきたころ、他の人が担当していた仕事にアサインされて仕事を覚えることになりました。まず最初にすることになったのは機械加工から上がってきた部品の寸法測定でした。各寸法のみではなく幾何公差や加工部位ごとの位置関係も重要な部品だったので、座標を作りながら測定しました。

まずはもらってる図面を見ながらそこに書かれている寸法を測っていきます。それらを測り終わって書類に書き込み、関係者の承認をもらって発行するという流れです。

・次工程はお客様

製造業に勤めていれば誰でも聞いたことがある言葉、「次工程はお客様」。私がその言葉の意味を最初に実感したのがその時でした。

部品の寸法を測って、その「データを使用する=データを確認して参考にしながら次の仕事の進め方を決める」のは次の仕事を担当する部署の人たちです。寸法を測ってデータを提示する人は、その次の仕事をする人たちに参考になるデータを出す必要があります。

そのためには自分がデータを測定する時にも後の人のことを考えた測定をするべきですし、その時基準にする情報である図面にも、後工程に影響を与えるような内容の不備や不足がないかを確認しながら、必要に応じて問い合わせます。

測定する前にも各部門間で相談をしながら設計業務が進んでいるものですが、往々にして実際に形になったものだけでは情報が不足するなど、何らかの追加業務や確認が必要になるものです。

自分が作業を終わらせるだけでなく、その終わった仕事を更に活用することを考えながら仕事をすることで、効率と品質が上がります。

・目の前にある事実をデータ化し、情報として扱えるようにする

寸法を測定する対象である部品は、図面を元に加工されて目の前に存在する事実です。みなさんの課題は、この目の前にある事実である部品を、製品に組み込んで活用する(機能させる)ことです。

部品の寸法を測ることで部品の形がデータになります。更には、そのデータを次に使う人が使いやすいようにすることで、それは情報になります。つまり、情報とデータ、それらで説明される事実は常にセットで取り扱われます。

みなさんの周りではこれらが別々に使われていることはありませんか?もしくは目的に合ったデータや情報がセットになっていますか?場合によっては目的に合っていないデータを、無理やり目的に合わせようとしていませんか?

先の寸法測定の話でいえば、

「あ、図面に書かれている寸法から外れてしまった。でもこの寸法が図面と違っては困る。次工程の人のために図面で指定された情報に合っている寸法を書こう!」

これは改ざんといい、悪い事です。

事実を正確に表すデータを採取し、それがどのような意味を持つ情報なのか、別の角度から意味のある情報は存在しないのか、多面的に考えて自分の仕事に生かしていくことが必要になります。

適切なデータ採取の方法と情報、一緒に仕事をする人たちとのコミュニケーションを大事にして、仕事をして頂けたらと思います。

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