品質からビジネスと経営を考える
生産する、一品ごとにやるのか実際に量産をするのかとやり方はいろいろあるのありますが、 実際 […]
品質保証 品質管理 技術者向け 改善活動 新入社員向け 現場向け 生産プロセス 管理者向け生産する、一品ごとにやるのか実際に量産をするのかとやり方はいろいろあるのありますが、 実際の商品を生産製品は生産するっていうことに関してどういうことなのか、とかどういうことが必要なのかなという点について、概要としてご説明しようかなと思います。
一般の方や業界外の方が工場見学などに行って説明を受けられても、なぜその様な形になってるのかなど見えにくい部分があると思います。その様な点において製造業をはじめとした物を作る仕事をしてる人はどの様に考えてやっているのかというようなことをご理解頂いたらいいのではないかと思いこの話をしております。異なる現場にお勤めの方であれば、もしかしたら参考にして頂ける部分もあるのかなと思います。
製品・商品を生産するとはどういうことかという事についてです。工場などでその品物を作ってる 実際生産ラインに乗って流れてきて順番に 部品がついて行って最終的に製品が出来上がるというようなところをイメージされると思います。そういう生産形態の中でどの様なパターンがあるかというと、1つは量産工程を組むというパターン、常に製品は流動している、つまり何かしら作っているという状態のところが多いと思います。もう一つは一品ごと、受注生産形に近いですが、注文が入ったら一個作るという生産形態をとる企業もあると思います。大きく言えばこの2つのパターンに分かれると思います。
製品を作る上で、量産でも一品生産でも大事なこととして標準化があげられます。標準化とはある製品を製造する上で必要なやり方などの要素を決めておくことを言います。その時に必要な物、決めておかなければいけない事がいくつかあります。
まずはやり方を決めるということが必要です。例えば料理をするときにレシピが決まってないということはあんまりないと思います。知らない人であればレシピサイトを見てその作り方を確認して料理を作ろうとするでしょう。そのくらいやり方が決まっているということが重要なポイントです。
やり方が決まると次に決まるのは材料です。そのレシピを作るのにどの材料が必要かということが、やり方・つくり方を決めると分かります。更にその材料によっては必要な作業というのが発生します。
その次に決まるのが道具です。レシピに必要な材料が集まったらどの道具を使って調理しますか?という点がポイントになります。これが工場になると必要になる設備(生産設備)や工具が分かってきます。例えば大きい工場へ行って工場見学させてもらうと、たくさん商品を作るラインが動いていたりします。その中で作る商品によってラインの構成や使用している設備が変わってきます。ラインごとに作るものが違い、作る設備が違い、つくり方が違うということになります。
最後に考えなければいけないのは「その作業をする人」です。やり方が決まったら、道具を使って材料を調理(加工などの作業)を実行する人が必要です。例えばやり方を知らない方がいきなり工場に連れていかれて、「この製品を作ってください」と言われてもできませんし、同じ会社の人でも新しくその製品の製造の担当になったり、生産設備のオペレーションを担当することになったら、その製品のことやその設備、業務の事を学び、習熟する時間・期間を作ります。
これが標準化のポイントです。この話の以下の4つのポイントを覚えておく必要があります。
この4つのポイントを頭文字をとって4Mと言ったりします。必要なところを満たしているかというのを気にするポイントであり、製造した時のばらつきが出た時にこの4つがまず確認する起点になったりと、その他にも確認するべきポイントはありますが、まずこの4つを確認するというのが最初のアプローチになります。
人が変わればやり方が微妙に変わるかも知れないし、材料が変わったら加工の仕方が変わるかも知れない。設備が変わったらその新しい設備の使い方に合わせてないと実はちゃんとできてなかったみたいなことがおこるかも知れません。そのためにその4つが、やり方が決まったと考える軸になります。
量産する、つまりたくさん作るのか、一品だけ作るならそれはそれで、その品質のばらつきを抑えていくということが物を作る上での重要なポイントになります。
その物を作る上で品質が安定していることが出荷ができるかどうか、要するに作った時の品質が安定してるか、顧客はどれを買っても困らないようになっているかが決まります。「この日に作ったものだったら大丈夫だけどその前の日に作った製品を買ったお客さんはちょっと困るかもね」というようなことがあったら問題なのです。
顧客やユーザはある商品があったらその商品が持ってる機能や性能に期待してお金を払います。つまりその商品が持ってる品質というのは安定していることが商品を市場に供給するという意味です。 というわけでその商品も品質も安定を図ると言うところでやり方を決める標準化が重要で、その標準化を実施した上で工場は動いています。
English article is below. 2023年5月24~26日にパシフィコ […]
English articles イベントレポート 中堅社員向け 事例と考察 品質保証 品質管理 技術者向け 改善活動 新製品を開発する 生産プロセス2023年5月24~26日にパシフィコ横浜で開催された人と車のテクノロジー展 2023年(横浜)にて展示されていたいすゞ自動車製新型エルフのホワイトボディにて、そこに適用されたプレス技術の特徴と今後の製品開発におけるポイントと考えられる点について詳しく解説します。
いすゞ新型エルフは2023年3月にフルモデルチェンジ、正式にBEVも発表された車種です。今回展示されていたホワイトボディで特に注目した点はキャビンの床面の部品構成です。今までは2枚を溶接していた構成が、プレス部品1枚に変更されています。これは一見小さな変更に見えるかもしれませんが、これを実現するための技術開発の難易度とその製造過程やメリットは非常に大きな影響をもたらします。
該当の部品を1枚の部材でプレスするというのは、製造の観点から見ても大きな進歩であると言えます。商用車の場合、車体下部にはエンジン等の駆動系機構があり必然的にそのスペースを確保するための段差が生じます。この段差部分を含めて1枚で成形することは、形状面から破れやシワの発生が考えられ、プレス部品としては大きな挑戦になります。この車種ではそれに成功しています。
更に1枚で成形されたことにより、隣接する部材と連続して重ね代をとることができるようになりました。これにより連続的にスポット溶接が可能となり、キャビンの剛性が向上しました。これは方法論と得られる結果が一様にならない技術開発のケースですが、各機種ごとに実施されるこの様な改善の積み重ねが商品性向上につながりますので無視できない改善ポイントです。
最近乗用車では構造部材をアルミダイキャストで一体成形するアプローチが見られます。では商用車ではその様なアプローチはあり得るのでしょうか。
トラックと乗用車では、ボディの構造が根本的に異なります。乗用車では柱状部材と板形状部材が一体成形の上溶接されモノコックボディとして組み上げられるのが一般的ですが、商用車ではフレームにキャビンが乗る構造になっています。このため、トラックのキャビンは走行中の衝撃や変形を直接受け止める必要性が低く、キャビンそのものの剛性向上の要求は必ずしも大きくはないため、乗用車で取られている方法論をそのまま直接適用しようという動きには必ずしもならないとのことです。
新型エルフは、このような商用車特有の背景を考慮し、技術的なアプローチを適切に行うことで商品性と工程改善が実現されました。このような背景から見ると、各メーカが各機種ごとに適用する地味に見える変化が大きな意味を持つことが理解できます。
以上が、いすゞ新型エルフのホワイトボディから見られる特徴とその技術的進化についての紹介でした。このような技術の進歩は、自動車産業が歩みを止めず進化し続けているを実感させてくれます。
この記事はYouTubeチャンネルで掲載した動画の内容をもとに作成しました。詳細な解説や映像をご覧になりたい方は、以下のリンクから動画をご覧ください。
取材協力:公益社団法人自動車技術会
This article will provide a detailed explanation of the features of the press technology applied to the new Isuzu ELF’s white body, exhibited at the Human and Car Technology Exhibition 2023 held at Pacifico Yokohama from May 24th to 26th, 2023, and the points that are considered important in future product development.
The new Isuzu ELF underwent a full model change in March 2023, officially announcing its BEV version. A particular point of interest in the displayed white body is the component structure of the cabin floor. The structure, which used to consist of two welded parts, has now been changed to a single press part. This may seem like a minor change at first glance, but the technical development difficulty and the impacts of this change on the manufacturing process and its benefits are highly significant.
Pressing the relevant part with a single piece of material is a major advancement from a manufacturing perspective. In the case of commercial vehicles, the underbody has drive system mechanisms like the engine, and it is inevitable that a step is created to secure space for them. Pressing a single part that includes this stepped section can be a significant challenge as it could lead to tearing or wrinkling due to shape issues. However, this challenge has been successfully overcome in this model.
Further, the ability to press a single piece has made it possible to overlap and take allowances continuously with adjacent members. This allows for continuous spot welding, thereby increasing the rigidity of the cabin. While this is a case where the method and obtained results do not uniformly match in technical development, these kinds of accumulated improvements implemented for each model lead to improved product quality and are important points of enhancement that cannot be overlooked.
Recently, there has been an approach in passenger cars to integrally mold structural members with aluminum die casting. Is such an approach feasible in commercial vehicles?
Trucks and passenger cars fundamentally differ in their body structures. Passenger cars typically assemble monocoque bodies by welding pillar-shaped members and plate-shaped members that have been integrally molded. However, commercial vehicles are structured with a cabin mounted on a frame. Therefore, the cabin of a truck does not necessarily have to directly absorb shocks or deformations during driving, and there is not a strong demand to increase the rigidity of the cabin itself. As such, there isn’t necessarily a trend to directly apply the methodologies used in passenger cars.
Considering these unique backgrounds of commercial vehicles, the new ELF has realized product quality and process improvement by properly implementing technical approaches. When viewed from this background, it’s understandable that the seemingly minor changes each manufacturer applies to each model hold significant meaning.
Above is an introduction to the characteristics and technological evolution seen from the white body of the new Isuzu ELF. The progress of such technology gives a real sense of the continuous evolution in the automobile industry.
This article was created based on the content of a video posted on our YouTube channel. If you would like to see detailed explanations and footage, please watch the video.
English article is below. 5S、製造業や現場がある業種に勤務経験 […]
English articles 中堅社員向け 人材 改善活動 新入社員向け 現場向け5S、製造業や現場がある業種に勤務経験がある方は必ず聞いたことがある言葉ですよね。その内容を暗唱できる方も少なくないでしょう。5Sとは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5つですね。
「うちでは5Sなんてなかなか…ようやく3Sをやってます」という会社も少なくないでしょう。5Sでも3Sでも大丈夫ですが、実行するステップとしては「整理」「整頓」「清掃」の3つが先、「清潔」「躾」の2つが後で、実際3Sを実施している会社でもそうなっているでしょう。
なんでそんなことを改めて申し上げるかというと、前半3Sと後半2Sで取り組みの意味が変わってくるからです。
見ての通り「整理」「整頓」「清掃」はそれぞれ人の行動です。つまり実務プロセスなのです。
整理することで要不要の選別をし、整頓して廃棄し、清掃してきれいにする、この動作・行動を会社・組織として適切に繰り返すことが大事です。
適切にというのは、ただ担当者個々人が行うのではなくて、組織として定期的に実施することが必要です。そのために必要なのが後半の2Sになります。
後半の2Sは「清潔」「躾」です。
「清潔」とは前半3Sと違い状態を示しています。不要品を捨てて掃除が終わってきれいになった状態が「清潔」ですよね。更に「躾」というのはつまり教育のことで、更に平たく言えば情報を共有することです。ここで共有するべき情報とはなにかと言えば自分が整理整頓、清掃してきたプロセスを共有するのです。
整理整頓のプロセスとは、例えばこのようなものです。
つまり「自分は3Sをやる時にこういうことに注意したよ」「こういう風に考えてこの状態を作ったよ」ということを職場の人に説明してあげて欲しいのです。
この結果として、職場のメンバーが3Sに取り組んだ方法が情報として共有されること、これからやる人やあるメンバーが取った方法を知らなかった人が情報としてその方法を知ることができることが挙げられます。それらを活用して、自分の実務の効率や質を上げることが可能になります。
要するに、2Sまでつなげて実施することで、組織における業務改善のプロセスが完成するのです。
お分かり頂けたでしょうか。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」で示される5Sは「業務改善プロセス」だったのです。
業務改善はご存知の通り職場の環境保全などで留まるものではないです。本質的に改善しなければならないのは本業に関わる実務内容であり、それらを支える設備の使用や治具・備品などの扱い、新しく職場に入ってきた人に対する教育など多岐にわたります。これらに対して企業の中で働く方々は日々それらについてより良いやり方がないかを考えているはずです。
これからはその考え、検討しているプロセスを5Sに当てはめて考えてみて下さい。一度改善した実務が後戻りしない、担当者によってばらばらにならないためのヒントが見つかるかも知れません。
5S is a term that those with work experience in manufacturing or any field with physical workplaces will definitely have heard of. Many of you can probably recite what it stands for: Sort, Set in order, Shine, Standardize, and Sustain.
There might be many companies out there saying, “In our place, we barely manage to implement 3S let alone 5S.” Whether it’s 5S or 3S, the steps generally start with ‘Sort’, ‘Set in order’, and ‘Shine’, followed by ‘Standardize’ and ‘Sustain’. Even companies that are implementing 3S are likely to follow this order.
The reason why I point this out is because the meaning of the efforts changes between the first three S’s and the last two. The first 3S is a practical process.
As you can see, ‘Sort’, ‘Set in order’, and ‘Shine’ are all actions. In other words, they are practical processes.
Sorting allows for the selection of what is necessary and what is not, setting in order discards unnecessary items, and shining cleans everything up. It’s important for the company or organization to correctly repeat these actions.
By ‘correctly’, I mean it’s not just about individuals carrying out these tasks but that they need to be performed regularly as an organization. This is where the last two S’s come in. The last 2S are standardization processes.
The last 2S refer to ‘Standardize’ and ‘Sustain’.
‘Standardize’, unlike the first 3S, indicates a state. After disposing of unnecessary items and cleaning, you end up with a ‘standardized’ state. Moreover, ‘sustain’ essentially refers to education, or to put it more simply, sharing information. The information that should be shared here includes the processes of sorting, setting in order, and shining.
This process includes things like:
What was deemed necessary and unnecessary
How unnecessary items were discarded
How necessary items are stored
If there were specific tools or methods used when cleaning
In other words, you should explain to your coworkers, “I paid attention to these things when doing 3S” or “I thought about it this way and ended up with this result”.
As a result, the method by which workplace members engaged in 3S is shared as information. People who didn’t know the methods used by certain members will learn about them and be able to use them to improve the efficiency and quality of their own work.
In essence, by implementing all the way up to the second ‘S’, you complete the process of improving operations within an organization. Don’t limit 5S to just 5S.
You’ve probably understood by now. The 5S represented by ‘Sort’, ‘Set in order’, ‘Shine’, ‘Standardize’, and ‘Sustain’ is a ‘business improvement process’.
As you well know, business improvement isn’t just about preserving the work environment. The essentials that need improvement are practical tasks related to the main business, the use of facilities that support those tasks, the handling of tools and supplies, education for new entrants to the workplace, and so on. People working within companies are supposed to be constantly thinking about better ways to handle these issues.
From now on, try applying these thoughts and the processes you’re considering to 5S. You may find hints to prevent backsliding after improvements have been made and to avoid inconsistency among those responsible.
English article is below. 新製品開発を手掛けたいと思う企業やエン […]
English articles 中堅社員向け 品質保証 品質管理 技術者向け 新製品を開発する 管理者向け 経営者向け 開発プロセス新製品開発を手掛けたいと思う企業やエンジニアは多いと思います。では実際に開発するために何が必要かと考えると、設計環境や部材、加工するための環境や工具が必要というイメージになることが多いと思います。
では製品を作る、そもそも物を作るとはどういうことでしょうか?
作っただけで、はい終わり!とならないのは当たり前で、作る目的だった機能が希望の性能で動作していることが重要です。しかもそれを販売する場合、ユーザの使用環境で動作すること、更にはユーザがその製品を購入した目的を達成するまで機能を満たして動き続けることが求められます。
ここに大きな問題があります。作り手はその目的を達成することを自身の目で見届けることができません。もちろん自社で耐久試験として長時間動作させている!というメーカはあるでしょう。しかしユーザから見てそれで確認が済んでいるとして安心して使って頂けるでしょうか?購入後の故障に対して、充分にご理解頂けるでしょうか?
ユーザは試験環境ではなく実使用環境でどうなのか、ユーザが使用したい対象物(ワークなど)で製品を構成している部品が持つのか、どのように動作するのか確認した結果を求めるのではないでしょうか?
では、あなたが考えたオリジナルの製品を、あなたの顧客が使いたい環境とワークで適切に動作することを測定できる測定器はどこにあるでしょうか?
答えは、そんな測定器はない、ということです。
ではどうするか?自分の製品の機能の検証はどうしたらできるのか?それは、自身で独自の製品を作りたいあなたが自分で自分で考えるしかない問題です。
考え方の順序としては、
(1)製品の機能と耐環境、耐久条件を設定し、それに対する安全率を決める
(2)製品状態で検証できる方法を考え評価方法を検討、実施方法を設定する。同時にどうしても製品状態や自社環境でできない内容を洗い出す。
(3)製品レベルの機能を実現するための要件を部品ごと、ユニットごとに設定し、評価方法を考える。製品レベルでできない評価も、部品・ユニットレベルで代替手法で実施できないか検討する。
(4)部品レベルの評価、測定箇所を規定する
そして部品の加工方法、製品の組立方法は、上記の順で構成された測定・評価プロセスで確認された品質を阻害しない方法であるべきで、それは他部署の問題ではありますが品質部門が監査の対象とすべきものです。
もちろん生産上の手順は効率も重要ですし、何より安全への配慮も大事ですが、それらをフォローして品質を維持できる方法を作ります。
そう聞くと「そんなことできない…」と思われる方や工場も多いと思いますが、そこは安心してください。品質を維持できる作り方を構築すると、実はそれが効率や安全性も満たす方法だったりするものです。心配せず、とりあえず品質を軸に考えて生産行程を見直してみましょう。
このようにして、製品の品質を測定する方法を考えて、かつ、品質を分解して工程内に組み込んでいくことで製造の段階から品質を作り込んでいくことができます。これをすると工程内検査の開発も楽になるはずです。ぜひやってみてください。
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I believe many companies and engineers are interested in undertaking the development of new products. When considering what is necessary for actual development, one often envisions a need for a design environment, components, and the environment and tools for processing.
So, what does it mean to make a product, or create something in the first place? It is crucial to consider the quality required for release as a product.
Creating a product doesn’t mean it’s over. It is essential that the function, which was the purpose of the creation, operates with the desired performance. Moreover, when selling it, it must operate in the user’s environment and continue to function until the user achieves the purpose for which they purchased the product.
Herein lies a significant issue. The creators cannot witness the accomplishment of this purpose with their own eyes. Of course, some manufacturers may conduct long-term operation tests as durability tests. However, can users rest assured and use the product knowing that these tests are completed? Will they fully understand in the event of a post-purchase malfunction?
Aren’t users seeking confirmation on how the product performs in actual use, not test environments, and how the components constituting the product operate on the intended work object?
So, where is the measuring instrument that can measure whether the original product you have thought of works properly in the environment and work where your customers want to use it?
Developing a Verification Method
The answer is that such a measuring instrument does not exist.
So, what to do? How can one verify the functionality of their product? It’s a problem that you, who want to create your own unique product, have to think about.
The order of thinking would be:
1.Set the function, environmental resistance, and durability conditions of the product, and determine the safety factor for them.
2.Consider a method that can be verified in the product state, and examine and set the evaluation method and implementation method. At the same time, identify things that cannot be done in the product state or in-house environment.
3.Set the requirements for achieving product-level functionality for each part and unit, and think about the evaluation method. Consider whether evaluations that cannot be performed at the product level can be implemented by alternative methods at the part/unit level.
4.Define the evaluation and measurement points at the component level.
The processing method of the components and the assembly method of the product should not hinder the quality confirmed by the measurement and evaluation process structured in the above order. While it may seem like a problem for other departments, it should be audited by the quality department.
Linking Quality and Production
Of course, efficiency is important for production procedures, and safety considerations are vital, but methods that can maintain quality while following these are developed.
Many of you and many factories may think, “That’s impossible,” but don’t worry. When you construct a way to maintain quality, it often turns out to be a method that satisfies efficiency and safety. Don’t worry, let’s review the production process with quality as the axis for now.
In this way, by considering how to measure the quality of a product and incorporating quality into the process, you can build quality from the manufacturing stage. This should also make the development of in-process inspection easier. Please give it a try.
If you need to help about this problem, please contact us!
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3Dモデルは設計~設計検証で導入しているメーカも多いと思います。また、作ったモデルに対して […]
イベントレポート 中堅社員向け 事例と考察 品質保証 品質管理 技術者向け 新製品を開発する 検査 管理者向け 開発プロセス3Dモデルは設計~設計検証で導入しているメーカも多いと思います。また、作ったモデルに対してメッシュを切り評価に適用するなどすることも頻繁に行われていると思います。実物における評価に対する前段階として重要な位置を占めている要素です。
一方でそのメッシュの切り方についての評価、切られたメッシュの品質について語られることはあまり多くないと思います。また、状況によってはメッシュの切り方が職人技になっています。機械化を推進するはずの3Dモデルによる評価手法が、属人的な技能による作業を経ないと適用できないとなると本末転倒ではないでしょうか。
今回の横浜での人と車のテクノロジー展ではそのメッシュを評価対象にしたソフトウェアのアプローチを特徴とする製品群がアルテア社ブースにて紹介されていましたのでご紹介します。
1. すでに切られたメッシュの品質を評価する
複数のモデルをカタログラインナップに持つ企業の場合はモデルを流用しながら設計していることもあります。その場合にすでに切られたメッシュと、新しく作ったモデルに切られたメッシュの差があると正確な評価ができなくなってしまうことがあります。
それを解消するため、同じメッシュであるべき同一の形状をAIで自動抽出してくれる「Shape AI による形状比較」として紹介されていました。
ほぼすべての3D CADのフォーマットにも対応しているので、既に自社で持っている膨大な3Dモデルの中から似た形状を抽出し、作業を効率化できる製品だと思われます。
2. 作業者によるメッシュの切り方を評価する
担当者によってメッシュの切り方が異なったり、製品に応じてケースバイケースでメッシュ作成のコツが社内ノウハウになっていたりすることがあります。それをアルテア社では作成されたメッシュに対して各要素を設定して、ソフトに学習させ、その会社独自の、もしくはその部門で習熟した作業者のメッシュの切り方をソフトに覚えさせ、他の作業者のばらつき具合を評価して、作業者間のメッシュの切り方を安定させるなどの適用の仕方が考えられます。
シミュレーションでの評価を行う上でモデルとメッシュが複雑になる一方で、メッシュの切り方は属人性の高い領域だったと思います。それが定量的に評価できることで、技術継承と業務効率向上、最終的には作業品質の安定につながるかと思います。
製造業の各業務においても自動化が進められ、設計から加工まで一連の流れに組み込んできました。一方でその中での作業者間のばらつきやそもそもそこで扱われるデータの品質、それを使って行われる評価の品質に関しては社内ノウハウに依存して自動化・一般化が進められてきた(もしくはそれが中途半端で止まっていた)かと思います。
今後はいずれの現場でもこのような3Dデータの品質を可視化することで、最終的な製品品質の安定を目指す必要があるでしょう。
取材協力:公益社団法人 自動車技術会
フォルビアグループ傘下のヘラー社は11日(ドイツ現地)、完全電子制御ブレーキとなるブレーキ […]
ニュース 事例と考察 技術者向け 新製品を開発する 経営者向けフォルビアグループ傘下のヘラー社は11日(ドイツ現地)、完全電子制御ブレーキとなるブレーキ・バイ・ワイヤ・ペダルの開発を受託したことを発表しました。これにより、従来のブレーキ制御とは異なり、ペダルへの入力は完全に電子的にブレーキ系に伝達されることになります。
同社はブレーキ・バイ・ワイヤによって以下のようなことが可能になるとしています。
▪ ブレーキ指令は、バイ・ワイヤー技術により電子的に伝達される
▪ 完全電子制御で自動運転機能やブレーキ機能のカスタマイズ設定に対応
▪ 軽量素材の使用と部品点数削減により車両重量の低減に貢献
▪ バイ・ワイヤー技術を使用したペダルは、コックピット・オブ・ザ・フューチャーをデザインする
新しい長期的な可能性を切り開く
生産開始は2025年に欧州から開始する予定で、ドイツの自動車メーカに納入される予定とのことです。電気式ブレーキペダルセンサーはドイツ・リップシュタットのヘラー本社で開発されているとのことです。
ブレーキ指令は、バイ・ワイヤー技術により電子的に伝達される
「ブレーキ・バイ・ワイヤ・ペダルはペダルがロットを介してブレーキシステムに機械的に接続されている従来のブレーキシステムの操作感を再現している」としています。
その一方で「ブレーキ指令の制御は、完全に電子的にのみ行われるため、自動運転の機能も同時にサポートされます。また、ブレーキ機能のカスタマイズ設定が可能となり、あらゆる走行シーンに対応したブレーキ力を実現します。」としています。
完全電子制御で自動運転機能やブレーキ機能のカスタマイズ設定に対応
同様に完全電子制御だからこそ「ブレーキ機能のカスタマイズ設定が可能となり、あらゆる走行シーンに対応したブレーキ力を実現します。」としています。
軽量素材の使用と部品点数削減により車両重量の低減に貢献
同機能のペダルにはプラスチックのみを使用するとし、部品重量を最大で20%削減するとしています。これは「電気自動車の航続距離を延ばし、内燃機関やハイブリッド駆動の自動車のCO2 排出量を削減すると同時に、高い性能と機能的な安全性を維持することができます。さらに、取り付けコストや部品点数の削減にも貢献します。」とし、いずれの駆動方式に対しても燃費向上と組み立てコスト、部品点数の低減によるコスト低減に貢献するとしています。
バイ・ワイヤー技術を使用したペダルは、コックピット・オブ・ザ・フューチャーをデザインする新しい長期的な可能性を切り開く
「ブレーキ・バイ・ワイヤーペダルでは、この点を解決することで、自由度の高い車室設計の新しい可能性を創出することができました。このように、電気式ブレーキペダルセンサーは、コックピット・オブ・ザ・フューチャーに欠かせない存在となっているのです。フォルシアのディスプレイとインテリアのソリューション、そしてヘラーのライティングとエレクトロニクスの専門知識とともに、我々はこの未来の分野におけるシステムプロバイダーとしての基盤を強化しています。」としており、車内の設計の自由度の向上と自社グループの優位性を元にこの分野の強化するとしています。
プレスリリース(英語版)
https://www.hella.com/hella-com/en/press/Technology-Products-11-07-2022-20408.html
【View of QA+】ブレーキバイワイヤの効果
電子制御ブレーキは従来からいくつかの車種に搭載されていたものの、昨今の自動運転車の制御も視野に入れたプロダクト化のリリースが出てきました。実際に電子制御化した方がペダルからの入力(手動操作)と自動運転時の操作(自動制御)の切り替えや相互の介入もしやすいように思われます。
同時に福祉車両などの手動ブレーキレバーなどの配置がより自由になったり、バイ・ワイヤであることから配線のスペースのみ考えればいい(ブレーキ装置とのリンク機構を入れるスペースが必要ない)ことから、より追加工事がしやすくなるなどのメリットもあるように思います。対応はメーカに委ねられますが、場合によってはメーカ・ディーラーオプションでの追加も可能になるかも知れません。
電子制御化によるメリットと、従来の「自動車を運転する」という行為そのものの自由度が上がるメリットの双方がありそうです。
2022年4月20日~22日の3日間に渡り東京ビッグサイトにてMedtec Japanが開 […]
事例と考察 企画者向け 品質保証 品質管理 外注先との連携 技術者向け 新製品を開発する 管理者向け 経営者向け 製品を販売する2022年4月20日~22日の3日間に渡り東京ビッグサイトにてMedtec Japanが開催されました。同時開催の見本市も含めて医療・製薬に関する技術とサービスが集積された展示会となっていました。今回はその中から特に工業系を中心に、医療向けとして提供されているものの中から一般の工業分野にも適用できそうなもの、また一般向けからアプローチを変えることで医療にも適用できる形になっているものなどを展示していたブースを主としてご紹介していきたいと思います。
日本ゼオン株式会社は樹脂材料を製品メーカに販売する企業です。近年は材料メーカが一部加工まで手掛けて販売するケースもよく見られますが、同時に既存の顧客と競合しないように異なる分野や加工方法を探すことが求められるため、展開の幅が狭まることがよくあります。日本ゼオンではそれを新しい領域に展開することで回避しています。
日本ゼオンは成型済みの樹脂材料に切削でマイクロ流路を製作するサービスを展開。マイクロ流路とは医学・生物・理学分野の他、一部工業分野でも求められている微細な流路です。実験する際などは最適なパターンを求めるため様々な流路パターンが作られます。パターンを変えやすい加工方法がとられるため、エッチングなどで作ることが多いです。
日本ゼオンではこれを切削で行うことで試作品1個からの対応が可能、トライアルで実験して最適な流路パターンで量産に入れる形になります。一方で切削するための刃物の寸法で流路の幅が決まるなどの制約もあるので、求める仕様とマッチするかの確認が重要になります。しかし切削で作る分パターンはきれいなため、量産時の品質はエッチング等の成型技術と比較すると高いレベルで安定すると思われます。
名古屋商工会議所エリアにブースを構えていたダイワ化工株式会社は今までは自動車メーカ向けのゴム製品製造に強みを持っていましたが、ゴム成型に長けたその技術力で他の業界にもアプローチしています。ダイワ化工ではゴムの成型部品の中に別部材を仕込む二色成型やインサート成型などの方法にも対応可能で、硬度や弾性の違う面を同一部品の中に作ることもできることになります。
成型可能なゴム材料の種類も多く、また3Dプリンタを導入しているため、ゴムライク樹脂を用いた従来の成型・切削に留まらない形状が実現可能、大藪代表は「3Dプリンターと射出成型を組み合わせた加工方法で作った製品は今後増やしていきたい」とのこと。
このラーメンは様々なゴムを使用して作られているため、ゴム材料の使用方法のサンプルとしてもよくできていると思います。理工系の学生さんはこれでそれぞれのゴムの硬度や成型状態の特徴なども勉強できるのではないでしょうか。丼もゴムでできていて、本来はここに液体ゴムのスープが入りますが、展示会出展時は運べないためスープは入っていない。
このゴムのラーメンは、昨年2021年10月2日に配信されたくだらないものグランプリ2021の出展作品。くだらないものグランプリは今年も第三回が開催予定、今年も各企業が業務の枠を超えて技術を使う様子が見られるのを期待しましょう。
同じく名古屋商工会議所エリアから、株式会社オーケーシーはチタン製の医療用ドリルを出展。砥石による研磨で作られた微細な刃物はステンレスより高い硬度を実現しており、金属アレルギーへの影響も小さいチタンの医療用向けのメリットを生かした製品になっています。
チタンなので製品そのものに色を付けることが可能。用途別やサイズ別など目視で確認することができるので、手術中などの交換する時間が制限されやすい医療現場
応用先に合わせて異なる形状も用意できるため、適用範囲は広そうです。インプラント手術用など歯科用途を前提としたPRをしていましたが、材料費がSUSと比較すると高めなこともあり、個人開業医よりも大きめの病院での使用例の方が多そうです。
チタンというと高価なイメージがあり、実際に単価は高くなりがちですが、性能としてチタンだからこそ作れるものもあるので、その性能にマッチした市場や使い方をするユーザには最適なツールとなると思われます。また砥石での切削・研磨での製造ということで、サイズは小さいものの形状のバリエーションなど今後の展開も考えられる製品の様に思います。
名古屋商工会議所エリアから3社目のご紹介です。サン樹脂は樹脂の切削を専門として、PC(ポリカーボネート)などの樹脂材料からCFRPなどの繊維強化樹脂にも対応。最近では3Dプリンタと切削による後加工を組み合わせた高精度なプラスチック部品の製造にも対応し、今回もそのサンプルを展示していました。積層で形状を作る3Dプリンタは穴形状の正確な出力が困難(積層方向に潰れるなど)なケースがありますが、切削であればその心配もなく高精度な加工が可能になるなど、加工の組み合わせのメリットをアピールしていました。
切削なのでバルクからの削り出しで1個からの製造も可能。実験や試作なども含め、何らかの疑問や求めることがありながら困っているなら一度問い合わせてみてもいいのではないでしょうか。
生産工程の品質管理というと仕上がりを工程内検査で確認したり製品データや機械の動作データに対して管理図を導入するなどがイメージしやすいところではありますが、あえて「製薬メーカ向け」とする理由は何なのでしょうか。
株式会社ユニオンシンクによると、製薬メーカでは改ざんに対する記録の厳密さを求められるということで、同社がそれらの業界に納める際には変更管理の部分に重点が置かれたり、工程中の逸脱管理や評価等で発覚した品質不良に関する情報をリンクさせて管理するなど変更点とその結果を結び付けた管理を強く求められるという点が特徴的でした。
同社の品質管理システムは業界向けに特化したものも多く、それに付随して業務管理や人材教育に関する情報もシステム内でリンクできるようにしているなど、品質情報に関して必要な要素を社内から収集しようとする製品構成になっているように感じました。
メーカ向けに測定器をアピールしていたのはカールツァイス株式会社です。同社の測定器は測定顕微鏡の光学測定器から接触式の三次元測定機、X線CTによる非破壊三次元測定まで網羅し、素材や製品形状などの特性に合わせた測定器を選択できるようになっています。
最後にご紹介するのはマナブデザイン株式会社と株式会社リサシステムの合同ブースです。同ブースでは医療機器の稼働状況の常時監視システムを展示、システム開発をリサシステムが、デザインをマナブデザインが手掛けた合作の商品です。
マナブデザインでは設計段階での商品のデザインを請け負う形ではなく、顧客の課題と向き合い、どの様に考えクリエイティブに展開していくか、最終的には顧客の組織にどのように落とし込むかまでを顧客に伴走しながら提供しています。
日本の中小企業は特定の技術分野で開発や生産の受託を主とする企業が多いので、開発・企画フェーズや要素技術と製品開発の橋渡し、製品設計へのユーザニーズの反映などに対応できないケースも見られます。それらの課題意識を持つ企業にとっては有効なサービスなのではないでしょうか。
金属加工や実験器具などで医療分野と工業は近いものがありましたが、2022年のMedtecで受けた印象としては、医療分野に進出したい企業、医療分野が求めている技術ともに広がりがあるように感じました。医療分野は最近ではコロナ禍における治療やワクチン接種などの設備の運用やオペレーションの構築などが話題に上りましたが、それにとどまらず医療分野の変化に沿って既存の産業にも新しい対応の仕方が求められるかもしれません。
現状で受注状況が安定している業種も今後の展開のために違うアプローチを考えておく、例えばより小さいロットサイズに対応する、取り扱う製品サイズの幅を広げる、製品安全や品質の安定レベルを上げる(狙う業界によっては下げる)ことなども含まれてくると思います。自社で取り組めることから始めることと、顧客の業界が求めることの両面から調査と取り組みを始めるのがいいと思います。
4月ですので、今回はちょっとだけ新入社員のみなさんのお役に立てそうなお話をします。 筆者の […]
中堅社員向け 人材 品質保証 技術者向け 新入社員向け 検査 現場向け4月ですので、今回はちょっとだけ新入社員のみなさんのお役に立てそうなお話をします。
筆者の新人時代の話ですが、研修期間(一応それなりの規模の企業にいたので新人研修がありました)も終わって職場にいる時間が長くなると雑用から任せ始めるのはどこの職場でもある話だと思います。
ある程度慣れてきたころ、他の人が担当していた仕事にアサインされて仕事を覚えることになりました。まず最初にすることになったのは機械加工から上がってきた部品の寸法測定でした。各寸法のみではなく幾何公差や加工部位ごとの位置関係も重要な部品だったので、座標を作りながら測定しました。
まずはもらってる図面を見ながらそこに書かれている寸法を測っていきます。それらを測り終わって書類に書き込み、関係者の承認をもらって発行するという流れです。
・次工程はお客様
製造業に勤めていれば誰でも聞いたことがある言葉、「次工程はお客様」。私がその言葉の意味を最初に実感したのがその時でした。
部品の寸法を測って、その「データを使用する=データを確認して参考にしながら次の仕事の進め方を決める」のは次の仕事を担当する部署の人たちです。寸法を測ってデータを提示する人は、その次の仕事をする人たちに参考になるデータを出す必要があります。
そのためには自分がデータを測定する時にも後の人のことを考えた測定をするべきですし、その時基準にする情報である図面にも、後工程に影響を与えるような内容の不備や不足がないかを確認しながら、必要に応じて問い合わせます。
測定する前にも各部門間で相談をしながら設計業務が進んでいるものですが、往々にして実際に形になったものだけでは情報が不足するなど、何らかの追加業務や確認が必要になるものです。
自分が作業を終わらせるだけでなく、その終わった仕事を更に活用することを考えながら仕事をすることで、効率と品質が上がります。
・目の前にある事実をデータ化し、情報として扱えるようにする
寸法を測定する対象である部品は、図面を元に加工されて目の前に存在する事実です。みなさんの課題は、この目の前にある事実である部品を、製品に組み込んで活用する(機能させる)ことです。
部品の寸法を測ることで部品の形がデータになります。更には、そのデータを次に使う人が使いやすいようにすることで、それは情報になります。つまり、情報とデータ、それらで説明される事実は常にセットで取り扱われます。
みなさんの周りではこれらが別々に使われていることはありませんか?もしくは目的に合ったデータや情報がセットになっていますか?場合によっては目的に合っていないデータを、無理やり目的に合わせようとしていませんか?
先の寸法測定の話でいえば、
「あ、図面に書かれている寸法から外れてしまった。でもこの寸法が図面と違っては困る。次工程の人のために図面で指定された情報に合っている寸法を書こう!」
これは改ざんといい、悪い事です。
事実を正確に表すデータを採取し、それがどのような意味を持つ情報なのか、別の角度から意味のある情報は存在しないのか、多面的に考えて自分の仕事に生かしていくことが必要になります。
適切なデータ採取の方法と情報、一緒に仕事をする人たちとのコミュニケーションを大事にして、仕事をして頂けたらと思います。
大変ご無沙汰しております。QA+の吉田です。長い間本サイトを放置する形で更新の間が空いてし […]
お知らせ大変ご無沙汰しております。QA+の吉田です。長い間本サイトを放置する形で更新の間が空いてしまい、大変申し訳ございませんでした。この様な状態ではございますが、サイト更新の方向性等で少々考えるところがあり、約2年の時間を費やしてしまいました。
2020年から現在までの間の日本と世界の状況をみると、製造業の役割、品質を考える意味の重要性は増してきていると思います。COVID-19用のワクチン開発で名前が挙がったような製薬ベンチャー、物理的なコミュニケーションが取れなくなったことに代わるネットワークを介したサービスの利用の広まりはこの後も残って社会の中で影響を発揮し続けると思います。
反対に商品を作り、販売する企業には悩ましい事態も多く発生し、その影響は今でも尾を引いています。港湾が閉鎖されサプライチェーンが不安定になり部品や材料の供給が滞りました。更には2022年2月24日から始まったロシアによるウクライナ侵攻に端を発する戦争の影響もあり、原材料不足とサプライチェーンの影響は、小さく見積もっても長引き、場合によっては更に大きな制約を受けそうな状況でもあります。
それであっても(もしくはそうだからこそ)生産できること、企画できること、何かを形にできることが重要な時代になっているとも感じます。エネルギーやサービスでは代替機能の開発が求められることもあります。輸入や外部調達に頼っていたものを、可能であれば内製に変えることもあり得ると思います。そういう時に生産能力があることは大事なことです。
今の日本は最後の転換点にいると考えています。何の転換点かというと日本が製造業などの生産を前提とする産業で稼ぎ続ける国でいられるかどうかの転換点です。この機を逃すと観光などの資源の活用を主とする産業のみしか国内に残らないと思います。直近10年間の日本はその観光などを盛り上げようとする経済的な施策を打ち続けてきましたが、それもCOVID-19でなくなりました。今後国家間の摩擦が大きくなれば、人の往来はより困難になるかも知れません。
そうなった場合、別の外貨を稼ぐ産業が必要になってきます。その時に(主にこのサイトを見て下さっている製造業の)「生産できる」「製造能力がある」ことが活きてきます。海外からユーザが来なくても、商品はユーザの元に送ることができるからです。外貨を稼ぐ必要性は、言うまでもなく1990年代から突入した少子高齢化による人口オーナス(経済的に人口負荷が高い=稼ぐ人より養われる人が多い状態)によるものです。
日本は1990年代に突入するまでは人口が増え続けていたので内需が増え、労働力の確保も国内のみで完結し、生産した物も国内で一定量が消費されていました。しかし今は労働力が確保できず、稼ぐ人が減った分だけ内需も減ったので生産量を確保できず、国内のみでは満足な事業収益を得ることができない国になっています。すると国内に仕事がなくなるため、労働力の国外流出が加速します。海外に行くと建設作業員などに移民が従事するケースが見られます。日本の若者が、その移民の立場で海外で働くということです。
これを解消する方法のひとつは海外も顧客にし、日本国内の自社での生産を増やすことです。事業収益が上がれば雇用の確保につながり、労働者=消費者が国内に留まります。その労働者が国内で結婚・出産すれば次の世代につながります。
私は製造業による日本経済の復興の可能性は、まだ消えてはいないのではないかと考えています。その理由としては、災害などをはじめとした日本の自然環境の特徴に対応してきた技術があること、まだ様々な企業規模の製造業が国内に残っていることがあげられます。それらを通して考えると、まだまだ日本が開発して世界に訴えられる商品や技術はあるのではないでしょうか。高度経済成長期からバブル経済、バブル崩壊にかけて日本企業の海外進出と併せて国内のサプライチェーンと生産能力の衰退が進んできました。各企業でも後継者問題など事業継続に関する問題を抱えているケースも多くあります。それでも、まだなくなったわけではないのです。
QA+では、これからは品質と技術に関する領域だけではなく、販売、マーケティング、工業のみではない工芸などの領域の生産者に関する情報も含めた各技術領域のテーマなどにも幅を広げて、記事を掲載していくことを考えています。また読者層も日本国外にもいることが分かってきました。何らかの形で、読者の皆様の今後のビジネス、ひいては人生を豊かにするために必要な情報をお送りできたらと思っております。
改めまして、何卒よろしくお願い申し上げます。
この度、QA+ではQA+ Engineering Overviewsというチャンネルを開設 […]
お知らせ 品質保証この度、QA+ではQA+ Engineering Overviewsというチャンネルを開設することとなりました。動画内でQA+についてからご説明を始めますと、品質を軸にビジネスや事業を考えるという軸をテーマにして運営してるサイトになります。
・QA+とは
品質はよく聞く言葉だと思いますが、「日本の製品は品質が高い」ですとかそういう意味合いで使われる言葉ですけど、物を作る上で気になる要素であり、ある程度は満たさないといけない要素で、その中で品質を作っていくっていうところが高いものを作っていく上で、またそれ以外の、物を作る以外の事業でもそうですけど非常に重要ではあるのでそれを軸に、テーマに事業を考えられたらなぁというのがもともとの立ち上げの理由ということになっております。
・QA+とチャンネル立ち上げの理由
私自身が製造業で10年ほど品質保証の仕事してた経験がありまして、その中で社内も含めていろんな人と関わる中で品質っていう切り口と品質保証っていう仕事のアプローチというのはやっぱり大事だなぁと、大事と感じた理由はなんだろうというのを改めて深堀りしようとして始めたのがQA+になります。
このチャンネルなんですけれどもQA+の派生コンテンツとして「QA+ エンジニアリングオーバービュー(QA+ Engneering Overviews)」ということで、もともと品質と一言でいっても事業の形とか作っている製品、プロダクトやサービスの形で色々な捉え方があります。かついろんな取り組み方が企業それぞれでやられている。そういう取り組みとか、企業と業界ごとの品質というものの切り口とか使われ方っていうのがどういうものなのかなというのを、私自身もっと詳しく知りたいと思ったのがあり、基本的には企業さんに取材をするというのを前提にして立ち上げたチャンネルです。
・当面のコンテンツについて
今回は最初のご挨拶というのも含めてそういうご説明をさせて頂きたかったというのと、今新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行でなかなか外出も出来ないというところがある中で、まずは実際に取材活動というのも今稼働している企業さんというのはどうしても必要だから稼働しているわけで、その中でもやっぱり感染症に罹患しない保証があってやってるわけではないので、やはりそういうところに取材に行くというのはやはり今現時点ではちょっと難しい部分もあるので、やはり何らかの形で少し幅広い情報をご提供できるようにしたいなと思ってるのも一つの理由としてあります。これ以外に関しても私がお話しする動画を撮らせて頂こうと思っております。
・品質を柔軟にとらえる
そういった中で、どうしても品質と考えるとどうしても堅苦しくなりがちだったりもするんですが、実は品質ってそういうものではないんだよというか、もっとフレキシブルに捉えて事業全体を構築する上で必要なキーワードであるというのを、もうちょっとわかりやすくお話できたらいいのかなと思っております。
どうしてもその会社のやり方ですとかその会社の今までやってきたことのある内容っていうのがどうしても会社全体、組織全体に染み付いていて、そこからはみ出るというのはものすごく難しいことだったりもします。その一方で今の時代っていうのは新しいことを求められてもいるので、その難しい中でも新しい事をやらなければいけないっていう状況の中でそちらに踏み出すにはどうしたらいいのかっていうのを皆さんと一緒に考えるっていう意味も含めてテーマを探っていきたいと思っています。
・品質保証を考える
どうしても品質っていうお話はあるんですけど、品質保証っていう切り口についてはなかなかの情報がないというのが現実的なところで、私もサラリーマンをやっていた時に一番困ったのはその部分です。品質保証ってそもそも何だというのと「品質管理はちゃんとしていますよ」という会社さんはすごくたくさんあるんですけど「保証って何ですか」となった時には実際にはその区別がつかないとか区別があるとまで認識していないとか、なかなかどうしてもそれまでのお仕事の内容ですとかお仕事の仕方っていう所にとらわれる、その延長線上で考えざるを得ないっていうのが品質でもあるので、日常のお仕事からちょっと外れて、改めて「ではどういうことをやって行ったらいいだろう」「その時に品質はどう考えたらいいだろう」、そういう意味合いで情報を提供しつつ一緒に考えていけたらいいのかなと思っております。というわけで今後ともQA+をよろしくお願い致します。
またこのチャンネルでもまぁできれば定期的に週1回ぐらい程度で情報というか動画をお出しできればいいかなと思っておりますので、そちらの方もご覧頂けたらありがたいです。それではよろしくお願い致します。今回はこれで失礼します。